抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,あるシーンから移動物体のフロー(シーン内の物体の移動経路)を,少ない台数のカメラで検出するための,カメラの位置や向きと,視野角などのカメラ仕様を短時間で求める手法について述べる。移動物体のフロー解析は交通監視等に有用であるが,フロー検出のためにシーン全域を観測しようとすると,多数のカメラが必要になり,また,カメラ配置を求めるのに非常に時間がかかる。そこで,あらかじめフローの特定に必要な観測エリアを求め,カメラ台数と実行時間を削減する必要がある。まず,シーンをメッシュ分割し階層構造の抽出を行い,グラフ構造を定める。次に,フローはシーンの出入り口と通路の分岐点の少なくとも一端を観測することで特定できることを利用し,グラフ頂点の組合せの中から,頂点被覆により合計面積最小の観測エリアの集合を求める。最後に,この観測エリアをカバーする最小台数のカメラ配置を集合被覆により求める。これにより,少ない台数でフローを検出できるカメラ配置を短時間で求めることができる。最後に,実シーンデータでの実験により,本手法の有効性を示す。(著者抄録)