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J-GLOBAL ID：201002214129368260   整理番号：10A0857022

畑条件下での牛糞・鶏糞堆肥と重過リン酸石灰の併用による肥料由来の可給態リン酸の不可給化の抑制

著者 (4件)： 加藤雅彦 (JA全農 営農・技セ) ,  小宮山鉄兵 (JA全農 営農・技セ) ,  藤澤英司 (JA全農 営農・技セ) ,  森國博全 (JA全農 営農・技セ)
資料名： 日本土壌肥料学雑誌  (Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition)
巻： 81  号： 4  ページ： 367-371  発行年： 2010年08月05日 
JST資料番号： G0156A  ISSN： 0029-0610  CODEN： NIDHAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本は,リン酸質肥料の原料りん鉱石を輸入に頼っているが,そのリン鉱石には限りがあり,リン鉱石がすぐさま枯渇することはないが,リン酸資源をいかに有効に活用するかは,リン鉱石の産出がない日本の農業にとって非常に重要な課題である。リン酸資源の有効活用としてリン酸質肥料の利用効率を向上させることが挙げられ,土壌の可給態リン酸を不可給化させず土壌に維持させ,作物に利用させることが必要である。1)重過石と牛糞堆肥鶏糞堆肥との併用時の肥料由来の可給態リン酸の挙動調査,2)肥料単用と堆肥との併用下での肥料由来の可給態リン酸量の比較,3)堆肥との併用による肥料由来リン酸の不可給化の抑制とその抑制量,について検討した。その結果,1)リン酸吸収係数の低い褐色低地土において堆肥との併用で肥料由来トルオーグP量が肥料単用よりも培養100日間にかけて高く推移する,2)堆肥との併用によるトルオーグPの不可給化の抑制によるものと考えられる,3)堆肥とリン酸質肥料の併用下おいて適正なリン酸質肥料の施肥量を算出するには,肥料由来リン酸の不可給化の抑制を考慮することが重要である,ことが分かった。

シソーラス用語： 畑地 ,  家畜糞尿 ,  *鶏糞 ,  *重過リン酸石灰 ,  リン酸 ,  燐鉱 ,  資源管理 ,  保護 ,  *肥効 ,  リン酸肥料 ,  堆肥 ,  吸収係数 ,  植物利用性
準シソーラス用語： 牛糞 ,  資源保護

分類 (1件)： 施肥法・肥効  (FB05030Y)

引用文献 (20件)：

• BAZIRAMAKENGA, R. Low molecular weight aliphatic acid contents of composted manure. J. Environ. Qual. 1998, 27, 557-561
• 江川友治. 土壌に依る燐酸イオン吸着に関する研究. 土肥誌. 1950, 21, 160
• 藤原俊六朗. 堆肥. 肥料土つくり資材大事典. 2007, 409-410
• HUE, N. V. Effects of organic acids/anions on P sorption and phytoavailability in soils with different mineralogies. Soil Sci. 1991, 152, 463-471
• 伊藤豊彰. 家畜ふん堆肥リン酸の性質 (1) 豚ぷん堆肥および鶏ふん堆肥のリン酸組成の特徴. 土肥要旨集, 2007. 2007, 53, 157

タイトルに関連する用語 (7件)： 畑 ,  牛糞 ,  鶏糞堆肥 ,  重過リン酸石灰 ,  併用 ,  肥料 ,  可給態リン酸