電気・電子回路を学習する初学者のためのWeb計測システムの設計と実装

吉冨貴司; 古川達也; 佐々木伸一

文献

J-GLOBAL ID：201002214361433354 整理番号：10A0065985

電気・電子回路を学習する初学者のためのWeb計測システムの設計と実装

Design and Implementation of Web based Measurement System for Beginner of Electric and Electronic Circuit

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著者 (3件)： , ,
資料名：
巻： 130 号： 1 ページ： 67-73 (J-STAGE) 発行年： 2010年
JST資料番号： S0808A ISSN： 0385-4205 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

現在,電気工学系学科において半導体を含む回路素子の特性などの計測実験が行われている。これらの実験で学ぶオームの法則などの基本特性は,電気工学系学科において早い段階で履修する内容であり,これらの内容を理解しておくことは非常に重要なことである。しかし,初学者にとって特性計測は初めての経験であり.苦慮しているのが実情である。これに対し,電子回路の学習支援を目的とした教育用の計測システムを開発した。オームの法則やキルヒホッフの法則などの基本的法則,ダイオードやトランジスタなどの基本特性など,12種類の特性が計測可能である。また,遠隔計測を実現するために,インターネットに接続できるシステムサーバの構成を行った。RTLinuxで構築したシステムサーバに,拡張ボードを増設し,計測回路をシステムサーバに接続することで,Webブラウザで計測する特性の選択。被計測素子の選択,計測の際の条件設定が可能で,計測結果はグラフとして得ることができる。本システムのように,さまざまな基本特性の計測可能で,計測条件の設定・変更ができ,計測回路・計測素子の切り替えが可能で,さらに持ち運びのできるシステムは,筆者ら以外ほとんど研究されていない。システム運用テストの結果は非常に好評で,電子回路を学ぶ初学者にとっては非常に扱いやすいシステムであり,本システムを教育現場に導入することで,初学者の電子回路に対する理解度が向上することが期待できる.現在,計測可能な特性は12種類と限られているが,システムの特徴を活かし,計測できる特性を増やすことで更なる教育効果が期待できる。

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CAI , CAD,CAM

引用文献 (14件)：

(1) W. G. Hurley and C. K. Lee: “Development, Implementation, and Assesment of a Web-Based Power Electoronics laboratory”, IEEE Ttans. Education, Vol. 48, No. 4, p. 567-573 (2005-11)
(2) http://www.cybernet.co.jp/orcad/
(3) M. Ohchi, T. Yoshitomi, K. Akagi, and T. Furukawa: “Development of Study Support System for Electronic Circuit with Observable V-I Characteristic”, The Papers of Joint Technical Meeting on Frontier in Education, IEE Japan, No. FIE-06-9, pp. 39-44 (2006-3) (in Japanese)
相知政司・吉冨貴司・赤木圭太・古川達也:「V-I特性が観測可能な電子回路学習支援システムの開発」,電気学会教育フロンティア研資,No. FIE-06-9, pp. 39-44 (2006-3)
(4) T. Yoshitomi, M. Ohchi, and S. Sasaki: “Education Effect on Study Support System for Electronic Circuits with Observable VI Characteristics”, THE 2007 Annual Conferrence of Fundamentals and Materials Society, IEE Japan, No. 1, I-1, (2007-8) (in Japanese)

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