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J-GLOBAL ID：201002214628438792   整理番号：10A1604586

SAR干渉画像で捉えた平成19年(2007年)新潟県中越沖地震による地盤変状と活褶曲の成長

Detection of surface deformation and growth of an active fold induced by the 2007 Niigataken Chuetsu-oki Earthquake using SAR interferometry

著者 (6件)： 小荒井衛 (国土地理院) ,  宇根寛 (国土交通大学校) ,  西村卓也 (国土地理院) ,  矢来博司 (国土地理院) ,  飛田幹男 (国土地理院) ,  佐藤浩 (国土地理院)
資料名： 地質学雑誌  (Journal of the Geological Society of Japan)
巻： 116  号： 11  ページ： 602-614  発行年： 2010年11月15日 
JST資料番号： F0528A  ISSN： 0016-7630  CODEN： CHTZA5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2007年7月16日に発生した「平成19年(2007年)新潟県中越沖地震(マグニチュード6.8)」について,陸域観測衛星「だいち(ALOS)」に搭載されている合成開口レーダ(PALSAR)による干渉SAR解析を行った。SAR干渉画像は,震源域近くの断層運動による地殻変動のみならず,震源から15km東に離れた西山丘陵において,活褶曲の向斜軸に沿って幅1.5km長さ15kmの帯状隆起域が検出された。筆者らは,これは地震に伴って発生した間欠的な活褶曲の成長を示す直接的な証拠であると考えた。加えてSAR干渉画像は,柏崎市の中心街において,砂丘地盤の液状化や側方流動などの非地震性の地表変動についても検出することが出来た。(著者抄録)

シソーラス用語： *大地震 ,  変化 ,  *褶曲運動 ,  合成開口レーダ ,  新潟県 ,  *日本海
準シソーラス用語： 2007年新潟県中越沖地震

分類 (1件)： 地質構造・テクトニクス  (DE04030Y)

引用文献 (49件)：

• Fielding E. J., Wright T. J., Muller J., Parsons B. and Walker R., 2004, Aseismic deformation of a fold-and-thrust belt imaged by SAR interferometry near Shahdad, SE Iran. Geology, 32, 577-580.
• Fujiwara, S., Nishimura, T., Murakami, M., Nakagawa, H., Tobita, M. and Rosen, P. A., 2000, 2.5-D surface deformation of M6.1 earthquake near Mt Iwate detected by SAR interferometry. Geophys. Res. Lett., 27, 2049-2052.
• 林 孝・三浦一彦・田中幸生・中村孝之・小井土今朝己(Hayashi, T., Miura, K., Tanaka, K., Nakamura, T. and Koido, K.), 2008, 平成19年(2007年)新潟県中越沖地震に対する測図部の災害対応.国土地理院時報(Jour. GSI), 14, 55-58.
• 早津賢二・新井房夫(Hayatsu, K. and Arai, F.), 1982, 信濃川下流域(新潟県小千谷市付近)における河成段丘群の形成年代と段丘面の変位速度.地理評(Geogr. Rev. Japan), 55, 130-138.
• 飯川健勝・堀川秀夫(Iikawa, K. and Horikawa, H.), 1985, 新潟県小千谷市周辺の沖積段丘面の変形について.地球科学(Earth Sci.(Chikyu Kagaku)), 39, 296-298.

タイトルに関連する用語 (5件)： SAR ,  干渉画像 ,  新潟県中越沖地震 ,  地盤変状 ,  成長