抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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人工のナノ材料の利用の拡大にともない,その人間及び環境に対する潜在的リスクへの懸念が高まってきた。ナノ粒子の毒性はその物理化学的要素で変化する可能性がある。酸化鉄ナノ粒子の細胞毒性にtガイする粒子サイズや表面被覆の影響をA3ヒトTリンパ球を細胞モデルとして用い,in vitroで研究した。2レベルの粒径(10nmと50nm)と2種類の表面被覆(アミン基とカルボキシル基)をもつ酸化鉄(IO)ナノ粒子の細胞毒性をfluorescein diacetate(フルオレッセインジアセタート:FDA)アッセイとWST-1アッセイで評価した。PBS(りん酸緩衝生理食塩水)を用いる1hのFDAアッセイでIOナノ粒子は,質量濃度の点では,A3細胞にサイズ依存性の毒性を示さなかった。50nmのIOナノ粒子が10nmより毒性が高かった。完全成長培地中での24hFDA及びWST-1アッセイ双方の結果は,質量濃度の点で,IOナノ粒子はA3細胞に対してサイズ-及び被覆-依存性の毒性を呈した。小さいサイズのIOナノ粒子が大きいサイズのものより毒性が高かった。カルボキシル基をもつIO ナノ粒子は,アミン基のIOより毒性が高かった。しかし,24hFDAアッセイでは,well当り粒子数及びその結果としてのwell当り総表面積の点で,50nmIOナノ粒子が10nmのものより毒性が高かった。質量濃度,well当り粒子数及び総表面積の点では,いずれの24hアッセイもカルボキシル基をもつナノ粒子がアミン基を持つナノ粒子よりも一貫して毒性が高い結果を与えた。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.