文献

J-GLOBAL ID：201002214885186079   整理番号：10A0593039

ミトコンドリアを標的としたがん治療

Targeting mitochondria for cancer therapy

著者 (7件)： FULDA Simone (Ulm Univ., Ulm, DEU) ,  GALLUZZI Lorenzo (French Medical Res. Council (INSERM), Villejuif, FRA) ,  GALLUZZI Lorenzo (Inst. Gustave Roussy, Villejuif, FRA) ,  GALLUZZI Lorenzo (Univ. Paris-Sud 11, Villejuif, FRA) ,  KROEMER Guido (French Medical Res. Council (INSERM), Villejuif, FRA) ,  KROEMER Guido (Inst. Gustave Roussy, Villejuif, FRA) ,  KROEMER Guido (Univ. Paris-Sud 11, Villejuif, FRA)
資料名： Nature Reviews. Drug Discovery  (Nature Reviews. Drug Discovery)
巻： 9  号： 6  ページ： 447-464  発行年： 2010年06月 
JST資料番号： W1376A  ISSN： 1474-1776  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ミトコンドリアは細胞の「エネルギー生産工場」であるが,その内部には自殺手段も備えている。致死性のシグナル変換経路の多くがミトコンドリアに集中し,ミトコンドリア外膜の透過性が高まると,プロアポトーシス性タンパク質の細胞質への放出と,ミトコンドリアの生体エネルギー機能の障害を起こす。正常な細胞の同化反応では解糖中間体がミトコンドリアにおいて酸化的リン酸化をうけるが,がん細胞では解糖中間体を利用してエネルギーを得ており,ミトコンドリア代謝は変化が起こって制御されなくなっている。このため,ミトコンドリア代謝の腫瘍特異的な変化を阻害したり,ミトコンドリア膜の透過性を高めたりしてがん細胞の細胞死機構を活性化することが,有望な治療方法となるかもしれない。Copyright Nature Publishing Group 2010

シソーラス用語： ミトコンドリア ,  *ターゲット ,  *治療法 ,  エネルギー資源 ,  性質 ,  *細胞情報伝達 ,  *タンパク質 ,  ミトコンドリア病 ,  機能障害 ,  ミトコンドリア膜 ,  *膜透過
準シソーラス用語： *アポトーシス関連小片様蛋白質 ,  ミトコンドリア機能障害 ,  *癌治療 ,  致死性 ,  *膜透過性

分類 (2件)： 腫ようの実験的治療  (GE02040Y) ,  細胞生理一般  (EF02010S)

タイトルに関連する用語 (3件)： ミトコンドリア ,  標的 ,  がん治療