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J-GLOBAL ID:201002215056206930   整理番号:10A0875878

海洋水柱におけるナノプランクトンとピコ植物プランクトンの存在に関するメチル水銀分布(地中海北西部のリグリア海)

Methyl mercury distributions in relation to the presence of nano- and picophytoplankton in an oceanic water column (Ligurian Sea, North-western Mediterranean)
著者 (13件):
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巻: 74  号: 19  ページ: 5549-5559  発行年: 2010年10月01日 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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海洋におけるメチル化された水銀(MeHg<sub>T</sub>)の分布に関する最近の調査結果は,外洋における有機炭素化合物に関する有機炭素の再鉱化の重要性を強調している。ここで筆者らは,リグリア海(地中海北西部の海)の外洋環境におけるMeHg<sub>T</sub>の分布の高解像度垂直プロファイル(2350m水柱における10~12深度)の第1時系列(2007年7月と2009年5月の間で20の月間試料採取)を発表する。濃度は,ピコモル以下の範囲内で変化し(総合平均:0.30±0.17pmolL<sup>-1</sup>,n=214),海面において最低値であり,深度とともに酸素最低ゾーンまで増加し,さらに深くなると緩やかに減少する。海面水における濃度は決して0.15pmolL<sup>-1</sup>を超過しなかったが,(0.82pmolL<sup>-1</sup>までの)最高濃度は秋花の時期中のヒポキシクラインに関連していた。詳細な垂直MeHg<sub>T</sub>プロファイルは,TanakaおよびRassoulzadegan(2002)によって記載された2つの微生物層,いわゆる真光帯(<100m)における「微生物食物網」および無光帯(>100m)における「微生物ループ」と一致する 「二重ピーク」パターンを明らかにする。水柱におけるMeHg<sub>T</sub>の量と分布の時間的変化は季節によって変化する性質とリンクしていた。最高MeHg<sub>T</sub>濃度は,成層期間中に酸素最低帯において見つかり,真光層におけるナノプランクトンとピコ植物プランクトン(シアノバクテリア,ナノ鞭毛など)の最大量と一致する。筆者らの深部MeHg<sub>T</sub>測定値(海底上~100m)のいずれも,MeHg<sub>T</sub>の重要な堆積源を明らかにしなかった。筆者らは,MeHg<sub>T</sub>の濃度と見かけ酸素利用との間の相関,すなわち有機物質の再鉱化を調査期間にわたって探査した。本調査の結果は,外洋における正味の水銀のメチル化が水柱において起こり,有機物再生にリンクし,貧栄養条件下で優勢な小型のナノプランクトンとピコ植物プランクトンの存在によって促進されるという仮説を強化する。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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水圏・生物圏の地球化学  ,  水銀とその化合物 
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