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J-GLOBAL ID：201002215170893866   整理番号：10A0715051

肥効調節型肥料全量基肥施用の水稲主要品種に対する適応性と効果的利用法

The Adaptability of the Controlled Release Fertilizers for the Major Rice Cultivars in Yamaguchi Prefecture and the Method to Utilize these Fertilizers Effectively

著者 (4件)： 前岡庸介 (山口県農林総合技セ) ,  木村晃司 (山口県農林総合技セ) ,  岡本賢一 (山口県農林総合技セ) ,  中司祐典 (山口県農林総合技セ)
資料名： 山口県農林総合技術センター研究報告  (Bulletin of the Yamaguchi Perfectural Agricultural & Forestry. General Technology Center)
号： 1  ページ： 71-84  発行年： 2010年03月 
JST資料番号： Z0134B  ISSN： 2185-0437  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 山口県における水稲主要品種の生育と,緩効性肥料による速効割合や窒素施用量の関係を解析した。速効性窒素の割合が異なる緩効性肥料を供試したところ,平坦部における「ひとめぼれ」と山間部における「コシヒカリ」および「晴るる」の早生品種に対しては,速効割合が高い場合には籾数が多くなるが,登熟が劣る。速効割合が低い場合には,分施区体系と比べてm²当り籾数,登熟歩合および千粒重がほぼ同じとなり,いずれも収量が同等となる。「ヒノヒカリ」で緩効性肥料を用いた場合には,速効性窒素の割合にかかわらず籾数が分施体系よりも多くなるが,籾数が多いことと登熟期の窒素供給が少ないため,登熟が劣って減収する。速効割合が低いタイプの肥料では登熟の維持に若干効果がある。化成肥料の分施体系と同等の収量を確保するために必要な窒素施用量は,早生品種では分施体系の20%から40%の削減が可能だが,中生品種では減肥すると登熟が悪化する懸念があるため,同量が必要である。(著者抄録)

シソーラス用語： *水稲 ,  *栽培品種 ,  *緩効性肥料 ,  比率 ,  *窒素 ,  コシヒカリ ,  籾 ,  登熟 ,  施肥 ,  作物収量 ,  化成肥料 ,  肥効 ,  基肥 ,  適応性 ,  山口県
準シソーラス用語： 山間地 ,  千粒重 ,  全量基肥施用 ,  早生品種 ,  速効割合 ,  速効性窒素 ,  *窒素供給 ,  *窒素施用量 ,  登熟期 ,  登熟歩合 ,  肥効調節型肥料 ,  分施区体系 ,  分施体系 ,  平坦地 ,  籾数 ,  有効利用

分類 (2件)： 稲作  (FC03020C) ,  施肥法・肥効  (FB05030Y)

引用文献 (10件)：

• 今井克彦・日置雅之・鈴木智香子・澤田守男. 肥厚調節型肥料の溶出パターンの推定と水稲への全量基肥施肥法への適応性.1993. 愛知農総試研報.25: 51-60.
• 金田吉弘. 水稲の育苗箱全量施肥法. 農業および園芸.1996.71: 802-80.
• 北村秀教・今泉諒俊. 土壌窒素発現量簡易予測法を用いた水稲施肥窒素の診断.1991. 土肥誌.62: 439-444.
• 小林和宏・堀江 武. 水稲の穎花並びに枝梗分化に及ぼす生殖成長期の体内窒素の影響.1994. 日作紀.63: 193-199.
• 大竹敏也・今井克彦・池田彰弘・井上正勝. 山間・中山間地における肥効調節型肥料を用いた水稲の全量基肥施肥法.1997. 愛知農総試研報.29: 39-45.

タイトルに関連する用語 (6件)： 肥効調節型肥料 ,  全量 ,  基肥 ,  水稲 ,  適応性 ,  効果的利用