抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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知的財産法と独占禁止法を巡る問題として,ライセンス契約における非係争条項(Non-Assertion of Patents Clause:NAP条項)がある。本稿では,非係争条項の意義や効果を説明するとともに,その位置付けを示した。また,ライセンス契約における非係争条項の公正競争阻害性が争点となった「マイクロソフト事件審決」を対象に,その概要を紹介し,公正取引委員会が採用した判断の枠組みに注目して,そこに含まれる理論上の問題点を指摘した。4章では,ライセンス契約において非係争条項を盛込もうとする場合,ライセンサが実務上特に注意を払うべき事項を列挙した。ここでは,契約の相手方がその締結を余儀なくされたと事後的に評価されるような状況を極力回避するための方法について述べた。