抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アラバマ州(アメリカ合衆国)の土壌は一般に有機炭素(OC)が低く,作付体系により大きく変動する。農業システムにおいて炭素隔離を改善するための戦略を作成するために,添加した炭素の分解速度に関する情報は必須である。CO
2として環境中に放出される可能性と土壌中のOC無機化を説明するために指数モデルを含む複数のモデルを用いた。10箇所の非石灰質土壌に添加したブロイラーリターの分解を調査した。土壌サンプル中の潜在的な無機化可能なOCプール(C
o)と一次速度定数(k)を推定するために,N無機化のための非線形回帰法を用いた。その結果,非施用土壌はCO
2として元からあるOCを放出する能力に顕著な差があり,無機化可能なC(C
o)と安定な有機物を保護する能力にしたがって4つのグループに分けられることが示された。Sucarnoochee土壌は第1グループを表し,中程度のOC(11.4gCkg
-1)と最大のC
o(7.30gCkg
-1土壌)を含む。2番目に顕著な土壌のグループはC
oが5.50~5.00gCkg
-1の土壌を持つもの(Decatur,Hartsells,Dothan,Maytag)である。3番目のグループはC
oが5.00~4.00gCkg
-1の土壌を持つもの(Appling,Cecil,Linker)である。4番目のグループはC
oが4.00gCkg
-1土壌未満のもの(Troup,Colbert)である。非施用土壌中に残存するCの半減期はMaytagの26日からCecilの139日まで変動した。非施用土壌中のOCは非常に安定した有機C形態を示し,それゆえ土壌微生物によって簡単には分解されない。ブロイラーリターを施用した土壌中では,C
oはブロイラーリター1で改良したAppling土壌の3.82gCkg
-1からブロイラーリター2で改良したMaytag土壌の7.04gCkg
-1まで変動していた。添加したOCの分解は2段階で進行し43日で31%未満が分解された。潜在的で無機化可能な有機C(C
o)は土壌中の有機C(r=0.661
**)および土壌のC/N比(r=0.819
**)と相関した。(翻訳著者抄録)