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J-GLOBAL ID:201002215373459550   整理番号:10A1071699

足尾山地における鉱毒問題

著者 (2件):
資料名:
巻: 54  号:ページ: 58-78  発行年: 2010年10月01日 
JST資料番号: S0371B  ISSN: 0039-4858  CODEN: SURKA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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かつて足尾銅山として名をなした足尾山地に行くと広大な区域に裸地が拡がり,植栽を中心にした治山事業,崩れを防ぐ砂防事業が進められている。この裸地は足尾銅山の採掘・製錬の過程で生じたもので,近代日本最初の公害である足尾鉱毒問題の一環として位置づけられている。本稿では,鉱毒問題として足尾山地での被害,中でも山林の荒廃と松木の消滅に焦点を当てて論じた。はじめに足尾山地の近世と近代における山林被害を概観したあと,山林荒廃の原因として,森林の濫伐,野火,煙害について考察した。足尾山地の荒廃の理由として,単なる伐採(濫伐)では自然に回復したであろう。また,火災(野火)が原因で森林の生命が絶たれることは考えられない。伐採や火災に激しい人為が加わった,亜硫酸ガスを中心とする煙害がそれである。足尾の裸地化には煙害が徹底的に大きな役割をもっていたと考えられる。
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分類 (2件):
分類
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災害・防災一般  ,  造林一般 
引用文献 (11件):
  • 和田国次郎「鉱毒事件調査復命書」『足尾銅山鉱毒事件関係資料第3巻』pp. 241~284, 東京大学出版会, 2009
  • 村田重治・本多静六「足尾銅山鉱毒調査報告書 (林野関係)」『渡良瀬遊水地成立史史料編』pp. 658~678, 渡良瀬遊水地成立史編纂委員会 (委員長・松浦茂樹), 2006
  • 茂野吉之助編『木村長七自伝』p. 111, 1938
  • 1棚は長さが1.8尺で, 縦と横が6尺である。
  • 明治27年には, 払下げ未済のものも含めて足尾官林は伐採が禁止となったという。 (『栃木県史通史編8 近現代 (3) 』p. 514, 栃木県, 1984)
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タイトルに関連する用語 (2件):
タイトルに関連する用語
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