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J-GLOBAL ID：201002215469358533   整理番号：10A0256498

神経芽細胞の分化における2つの組織トランスグルタミナーゼ蛋白質アイソフォームの対立する効果

Opposing Effects of Two Tissue Transglutaminase Protein Isoforms in Neuroblastoma Cell Differentiation

著者 (8件)： TEE Andrew E. L. (Sydney Children’s Hospital, New South Wales) ,  MARSHALL Glenn M. (Sydney Children’s Hospital, New South Wales) ,  LIU Pei Y. (Sydney Children’s Hospital, New South Wales) ,  XU Ning (Sydney Children’s Hospital, New South Wales) ,  HABER Michelle (Sydney Children’s Hospital, New South Wales) ,  NORRIS Murray D. (Sydney Children’s Hospital, New South Wales) ,  IISMAA Siiri E. (Univ. New South Wales, New South Wales, AUS) ,  LIU Tao (Sydney Children’s Hospital, New South Wales)
資料名： Journal of Biological Chemistry  (Journal of Biological Chemistry)
巻： 285  号： 6  ページ： 3561-3567  発行年： 2010年02月05日 
JST資料番号： E0038A  ISSN： 0021-9258  CODEN： JBCHA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 細胞分化誘導を阻止する組織トランスグルタミナーゼ(TG2)には全長型のTG2-Lの他に,選択的スプライシングでGTP結合能のない短いTG2-Sが存在するので,その機能の比較をすることにした。神経芽細胞の突起伸長はTG2-Lの発現低下で促進された。TG2-SまたはTG2のGTP結合能を欠くTG2-LのR580A変異体の過剰発現で神経芽細胞の分化が誘導され,トランスアミダーゼ活性の阻害で阻止された。どちらのアイソフォームもN-Mycで抑制されレチノイドで活性化されたが,N-MycのsiRNAやレチノイドで起こる細胞分化はTG2-Lの抑制で促進されるのに対してTG2-Sも同時に抑制すると促進されなくなった。細胞分化を単独で抑制するVIPはTG2-SでなくTG2-Lにより増加した。したがって,GTP結合能を欠きVIPを増加できないTG2-SはTG2-Lと異なり細胞分化を促進し,TG2-LのGTP結合能が細胞分化抑制に重要であることがわかった。

シソーラス用語： *トランスグルタミナーゼ ,  転写因子 ,  神経芽細胞 ,  形態 ,  GTP結合タンパク質 ,  遺伝学実験技術 ,  ビタミンA ,  *細胞分化 ,  VIP【ペプチド】 ,  ヒト ,  選択的スプライシング ,  部位特異的変異誘発
準シソーラス用語： N-myc ,  RNA干渉法 ,  アイソフォーム ,  *トランスグルタミナーゼ2 ,  レチノイド

分類 (3件)： 細胞生理一般  (EF02010S) ,  酵素生理  (EJ02020P) ,  神経の基礎医学  (GN01020W)

タイトルに関連する用語 (5件)： 神経芽細胞 ,  分化 ,  組織トランスグルタミナーゼ ,  蛋白質 ,  アイソフォーム