抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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家庭用発電システムに使う安価な太陽電池として,色素増感太陽電池が期待されている。これに対し,著者らは,希少元素を含まない色素を用いた色素増感太陽電池について研究してきた。今回,希少元素を含まない植物色素及び合成色素を用いて色素増感太陽電池を作製し,その特性を調べた。そのなかで,色素のpHを変化させたところ,pH調整を行わない場合と比較して変換効率が上昇し,同時に,経時変化も抑制されることを見出したので報告する。 1)赤(紫)キャベツ色素のpHを変化させて色素増感太陽電池を作製したところ,酸性側及びアルカリ性側共に変換効率が増加した。特にpHが2.5の場合,pH調整を行わない場合と比較して0.10ポイント大きな変換効率が得られた。 2)赤紫蘇色素のpHを変化させて色素増感太陽電池を作製したところ,酸性側で変換効率が増加した。特にpHが3.1の場合,pH調整を行わない場合と比較して0.10ポイント大きな変換効率が得られた。 3)NKX-2677及びNKX-2553のpHを変化させて色素増感太陽電池を作製したところ,酸性側でpH調整を行わない場合と比較して15%程度変換効率が増加した。