抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2009年2月に米国再生・再投資法(ARRA)が成立し,オバマ大統領のイニシアティブにより,高速鉄道及び都市間旅客鉄道の整備に80億ドルを充当することが決定されるなど,米国における高速鉄道の整備に関して積極的な取り組みが行われることになった。JARTSでは,(財)運輸政策研究機関に委託して,米国の鉄道整備に関する動向及び計画,技術基準の改正の動向等について調査を行ったので,その概要を紹介した。本調査は2010年3月時点での状況をとりまとめたものである。最初に,米国における鉄道整備に関する政策,制度について紹介した。2010年1月28日に,オバマ大統領は高速鉄道の整備に関する補助金の配分先及び配分額を公表した。80億ドルの連邦補助金は最大限の効果を上げるため,より具体的な計画に比較的大きな金額が配分されたが,いずれも申請額の50%程度以下となっている。その結果,大きな金額はカリフォルニア州,フロリダ州,中西部に配分された。また31州の13路線が資金を獲得したが,このうち最高速度200mph(320km/h)を超えるものは現時点で公表されている計画では,カリフォルニアプロジェクトのみである。主なプロジェクトの調査結果を紹介した。また,「米国における鉄道技術基準改正の動向」についても述べた。