抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
水道用薬品の一つである次亜塩素酸ナトリウムには,その酸化生成物である塩素酸が含まれ,薬品の貯蔵期間が長くなるほど高濃度化することが知られている。塩素酸低減化策として,基準改正以前から浄水場における薬品貯蔵施設の運用改善や,設備改良等の対策を講じてきたが,本調査ではその効果確認を実施し,また貯蔵段階における塩素酸濃度の監視強化・高度化に向けた検討を行った。得られた効果のいくつかを示す。(1)各浄水場における薬品貯蔵槽の運用数を,2~3槽まで削減することにより,次亜塩素酸ナトリウムの貯蔵日数が50~65%低減した。(2)購入仕様における塩素酸規格の強化および納入時の液温制限により,納入品の塩素酸含有濃度が平均値で38%(2540mg/kg⇒1580mg/kg)低減し,濃度安定性についても向上(CV値35%⇒27%)した。(3)浄水場の貯蔵槽および小出し槽に冷却装置を設置することにより,小出し槽地点で見た夏季の液温は,4.7~9.9°C低減して概ね20°Cで維持され,液温変動幅についても抑制(6.1°C⇒2.6°C)できている。