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J-GLOBAL ID：201002216196809754   整理番号：10A0316383

カンキツの簡易栄養診断法の開発とそれによる安定生産および樹勢強化に関する研究

著者 (1件)： 杉山泰之 (静岡県農林技術研)
資料名： 静岡県農林技術研究所特別報告  (Technical Bulletin of the Shizuoka Research Institute of Agriculture and Forestry)
号： 2  ページ： KANKITSU,1(1)-1(4),1-53  発行年： 2009年09月10日 
JST資料番号： J0882B  ISSN： 1883-3667  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本におけるカンキツはウンシュウミカンが64%と最も多い。近年では中晩柑類も急増しているが,「不知火」等は隔年結果と従来の肥培管理で樹勢が弱化する問題がある。そこで11年間の生産現場の栄養診断から,葉中無機成分の推移を明らかにして隔年結果と根中澱粉含有率の関係を検討した。さらに葉柄汁液中の硝酸イオン濃度で窒素の栄養状態を把握する簡易栄養診断法を開発した。その方法を利用して,「不知火」の樹勢強化や隔年結果是正のための適切な窒素施肥量や土壌管理法を明らかにした。また澱粉を現場で短時間で精度良く分析できる簡易分析法も考案し,これを利用して成り年樹と不成り年樹の部位別澱粉含量を経時的に調査して適正な試料採取時期を検討した。また温州ミカンの根中澱粉含有率と収穫量,着花量の関係を3年間調査して冬季の根中澱粉含有率による着花量予測法を提案した。

シソーラス用語： 温州ミカン ,  澱粉 ,  植物栄養 ,  *栽培品種 ,  *ミカン科 ,  植物成長 ,  根 ,  組織中濃度 ,  葉柄 ,  窒素 ,  *栄養状態 ,  技術開発 ,  土壌管理 ,  果樹 ,  時系列分析 ,  時期 ,  作物収量 ,  花 ,  予測技法 ,  静岡県
準シソーラス用語： 安定生産 ,  隔年結果 ,  *簡易栄養診断 ,  簡易分析 ,  試料適正採取時期 ,  樹勢強化 ,  樹勢弱化 ,  硝酸イオン ,  成り年樹 ,  窒素施肥量 ,  着花量 ,  着花量予測法 ,  澱粉含量 ,  肥培管理 ,  不成り年樹 ,  葉柄汁液

分類 (1件)： 果樹  (FC03042G)

引用文献 (89件)：

• Dasberg, S..1987. Nitrogen fertilization in citrus orchards. Plant and Soi 100: 1-9.
• 土壌標準分析・測定法委員会.1986. 土壌標準分析・測定法. p. 74-76. 博友社. 東京.
• 江本勇治・杉山和美.2003. ウンシュウミカンの樹体栄養測定法の確立とそれに基づく高品質安定多収技術. 平成14年度果樹に関する試験成績 (栽培育種・栄養編). 静岡柑橘試.120-121.
• 福井春雄・本山栄一・久保田収治.1966. 瀬戸内ミカン園の施肥合理化に関する研究 (第2報) 温州ミカン樹幼木の器官別体内組成の周年的変化. 四国農試研報.14: 37-52.
• 福元將志.2002. 施肥管理. p. 265-291. 間苧谷 徹著者代表. 新編 果樹園芸学. 化学工業日報社. 東京.

タイトルに関連する用語 (9件)： カンキツ ,  簡易 ,  栄養 ,  診断法 ,  開発 ,  安定生産 ,  樹勢 ,  強化 ,  研究