文献

J-GLOBAL ID：201002216300743779   整理番号：10A0564494

インターロイキン7は受容体情報伝達複合体を区画化してCD4Tリンパ球応答を開始する

Interleukin-7 Compartmentalizes Its Receptor Signaling Complex to Initiate CD4 T Lymphocyte Response

著者 (8件)： ROSE Thierry (Inst. Pasteur, Paris, FRA) ,  PILLET Anne-Helene (Inst. Pasteur, Paris, FRA) ,  LAVERGNE Vincent (Inst. Pasteur, Paris, FRA) ,  TAMARIT Blanche (Inst. Pasteur, Paris, FRA) ,  LENORMAND Pascal (Inst. Pasteur, Paris, FRA) ,  ROUSSELLE Jean-Claude (Inst. Pasteur, Paris, FRA) ,  NAMANE Abdelkader (Inst. Pasteur, Paris, FRA) ,  THEZE Jacques (Inst. Pasteur, Paris, FRA)
資料名： Journal of Biological Chemistry  (Journal of Biological Chemistry)
巻： 285  号： 20  ページ： 14898-14908  発行年： 2010年05月14日 
JST資料番号： E0038A  ISSN： 0021-9258  CODEN： JBCHA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： インターロイキン7(IL7)によるCD4 Tリンパ球のシグナル伝達の初期過程を解析した。ヒト細胞の初代培養で,IL7Rα鎖とγc鎖で構成された受容体に,IL7が結合した。この結合により,受容体は脂質ラフトへと局在化し細胞骨格と相互作用して側方拡散しにくくなり,シグナル伝達系の蛋白質Jak1,Jak3,STAT1,3,5がリン酸化された。免疫沈降によれば,IL7RαはIL7刺激でSTAT類だけでなく多くの蛋白質とも相互作用するようになり,二次元電気泳動後の質量分析によれば,結合蛋白質の3分の2は脂質ラフト形成や細胞骨格の蛋白質だった。したがって,IL7のシグナル伝達の初期で,IL7受容体が脂質ラフトに限局して細胞骨格と相互作用することがわかった。

シソーラス用語： *インターロイキン7 ,  *インターロイキン受容体 ,  *脂質ラフト ,  非受容体型チロシンキナーゼ ,  STAT転写因子 ,  分子間相互作用 ,  リン酸化 ,  ヘルパーT細胞 ,  細胞内分布 ,  プロテオーム ,  タンデム質量分析 ,  *アクチンフィラメント ,  ヒト ,  T細胞
準シソーラス用語： Tリンパ球 ,  CD4+ Tリンパ球 ,  JAK1 ,  JAK3 ,  STAT1 ,  STAT3 ,  STAT5 ,  インターロイキン7受容体αサブユニット ,  蛋白質相互作用

分類 (2件)： 細胞生理一般  (EF02010S) ,  免疫反応一般  (ED03010T)

タイトルに関連する用語 (5件)： インターロイキン7 ,  受容体 ,  情報伝達 ,  複合体 ,  応答