抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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岐阜県中濃地域におけるシデコブシ衰退のメカニズムを検討するために,1999年から2001年にかけて10ケ所のシデコブシ林で構成木の生存・成長を調査した。シデコブシ林は2年間で幹本数が減少し胸高断面積合計が増加していた。枯死木に較べ新規加入木の幹本数は少なく,シデコブシの新規加入はなかった。他樹種に比べてシデコブシは幹本数増加率,胸高断面積合計増加率ともに低かった。死亡率は下層木においてシデコブシが他樹種より高く,直径成長率は上層木(胸高直径≧5cm),下層木(胸高直径<5cm)ともにシデコブシが他樹種より低かった。以上の結果より,調査対象林分においてシデコブシは下層木における新規加入の欠如と高い死亡率,そして低い直径成長率のために衰退過程にあることが示唆された。(著者抄録)