抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ブナ科コナラ属のコナラ(Quercus serrata)林は自然林としても存在するが,その多くは二次林であり,日本の里山の雑木林を代表する林である。二次林とは,「自然林が破壊された跡地に,人為によらず生じた森林」のことである。本稿では,地域(里山)全体の中でのコナラ二次林の位置づけや管理の考え方,管理方法などについて,具体的な事例を交えて紹介した。コナラ二次林は里山の景観要素であり,その管理は地域全体の中で考える必要がある。すなわち,文化的景観,自然再生,バイオマス利用という三つの視点から管理や保全を考えると良い。また,環境教育の場としての機能も無視できない。コナラ二次林の用途としては,以前は薪炭林としての利用がほとんどであったが,その後,シイタケ原木林としての利用が主流となった。また,管理主体も,最近は市民団体が管理する形態が増えている。