抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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相対湿度を直接,電気的に測定する一つの方法として,セラミック抵抗値変化型湿度センサ(感湿素子)がある。これは,測定回路が簡単に済むことを特長としているが,この感湿素子に直流電圧を印加すると,分極現象を起こし,性能が劣化するという問題がある。そのため,交流電圧を印加して流れる交流電流を測定しなければならない。その過程で非線形の性質が生じ,また,交流・直流の整流回路が必要となるなどの問題点がある。本論文では,これらの問題点を解消できる新しい測定方法を提案する。提案する方法は,1組の相補型バイポーラトランジスタを用いて構成したエミッタフォロワ型B級SEPP出力回路を感湿素子駆動に用い,出力回路供給直流電流(平均)の測定のみから感湿素子に流れる実効値電流が求められ,且つ感湿素子抵抗測定が極めて簡易な回路構成にて実現できるものである。検証の結果,正弦波交流電圧で駆動した場合,感湿素子に流れる実効値電流と出力回路供給直流電流 (平均)との理論比は0.450であるが,0.43近傍への-5%程度のオフセットはあるものの感湿素子値4.7~200kΩの範囲において0.43中心からの誤差は最大土3%末満でシミュレーションと実測は一致することが分かった。