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J-GLOBAL ID：201002216740249288   整理番号：10A0822143

線維芽細胞成長因子21はAMPK-SIRT1-PGC-1α経路を活性化することでエネルギー代謝を調節する

Fibroblast growth factor 21 regulates energy metabolism by activating the AMPK-SIRT1-PGC-1α pathway

著者 (5件)： CHAU Mary D. L. (Novartis Inst. Biomedical Res., Inc., MA) ,  GAO Jiaping (Novartis Inst. Biomedical Res., Inc., MA) ,  YANG Qing (Novartis Inst. Biomedical Res., Inc., MA) ,  WU Zhidan (Novartis Inst. Biomedical Res., Inc., MA) ,  GROMADA Jesper (Novartis Inst. Biomedical Res., Inc., MA)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 107  号： 28  ページ： 12553-12558  発行年： 2010年07月13日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 線維芽細胞成長因子21(FGF21)には,強力なエネルギー代謝調節作用があり,肥満モデル動物に投与すると脂肪や体重を減少させるが,その機序は明らかではない。ob/obマウスの脂肪細胞をFGF21で処理すると,AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)のリン酸化が亢進した。さらに,細胞内NAD⁺レベルが上昇しぃ,サーチュイン1(SIRT1)の活性化およびその下流標的であるペルオキシソーム増殖因子活性化受容体-γコアクチベータ-1α(PGC-1α)やヒストン3の脱リン酸化をもたらした。FGF21によるAMPKやSIRT1の活性化で,酸素消費やクエン酸シンターゼ活性などが上昇し,ミトコンドリアの酸化的容量が増加していることが分かった。FGF21のこの作用には,AMPKを活性化するセリン/トレオニンキナーゼ11が必要であった。AMPK,SIRT1,PGC-1αを阻害すると,FGF21の効果が下がった。FGF21は,AMPK-SIRT1-PGC-1αを通して脂肪細胞のミトコンドリアを活性化し,エネルギーホメオスタシスを調節すると結論した。

シソーラス用語： *FGF【成長因子】 ,  セリン/トレオニンキナーゼ ,  ヒストンデアセチラーゼ ,  タンパク質 ,  *エネルギー代謝 ,  代謝調節 ,  リン酸化 ,  *細胞情報伝達 ,  脱リン酸 ,  ミトコンドリア ,  脂肪細胞
準シソーラス用語： *FGF21 ,  AMPK ,  SIRT1 ,  PGC-1α ,  ヒストン3

分類 (2件)： 細胞構成体の機能  (EF03060C) ,  生体エネルギー論一般  (EB10010X)

タイトルに関連する用語 (8件)： 線維芽細胞成長因子 ,  AMPK ,  SIRT1 ,  PGC-1α ,  経路 ,  活性化 ,  エネルギー代謝 ,  調節