抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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測定における不確かさの定義およびその評価方法は,「計測における不確かさの表現のガイド」(GUM)に規定されている。本報では,既報で提案したかたよりを補正しない場合の不確かさ評価法を拡張し,異なる状況での不確かさ評価の事例について検討し,次に評価した不確かさ自体の信頼性を高める現実的方法を提案し,その有効性を実験的に実証した。これにより得た主な知見を次に示した。1)かたよりの推定値に測定誤差が含まれる場合,その分散は不確かさの分散の表式において減算で現れるが,対象量自体が物理的に変動する場合は,それに伴う不確かさの分散は加算されること,2)基準器を用いて不確かさの評価を行う場合,誤差の適当にばらついた多数の基準器を用いることにより,提案した不確かさ評価式の信頼性が高められること,3)比較測長器の不確かさ評価では,複数の基準ブロックゲージの差分値を基準段差として利用することにより,真値からの誤差ばらつきの平均効果を実現できること,4)測定器で不確かさ評価を行う場合,2)の手法は現実的には適用できないので,不確かさの過小評価に留意する必要があること。