抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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正式に注釈付きのπ-ヘリックスは蛋白質構造ではまれであるが,機能部位と相関している。本研究では,π-ヘリックスがα-バルジ,α-アネウリズム,π-バルジおよびループアウトとして知られている構造と同じであり,α-ヘリックスへの単一残基の挿入により進化的に由来することを示す蛋白質構造について解析した。この新たに見出された進化的起源は,どうしてπ-ヘリックスが潜在的であり,15%の既知蛋白質で生じるにもかかわらず,まれに注釈付きのままであるか,またどうしてπ-ヘリックスが機能と関連する傾向があることを説明した。様々なフェリチン様スーパーファミリーにおけるπ-ヘリックスの解析により蛋白質ファミリーに保存される傾向を明らかにし,そして推定π-ヘリックス含有原始的前駆体,リボヌクレオチドレダクターゼファミリーの「ミッシングリンク」中間体,痕跡π-ヘリックスおよび「蠕動様シフト」と称するπ-ヘリックスに対する新機能について同定した。このπ-ヘリックスの新しい理解により,多数の蛋白質ファミリーの進化の追跡に役立ち,蛋白質およびπ-ヘリックス機能性の研究を導き,そして蛋白質工学ツールキットへの補助的ツールに寄与するという注目すべき特徴となる一般に見落とされていたモチーフへの道を開いた。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.