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J-GLOBAL ID：201002217488387970   整理番号：10A0663441

残留塩素が河川の付着藻類群集に及ぼす影響

著者 (3件)： HLWAN MOE Zaw (武蔵工大 大学院環境情報学研究科) ,  福嶋悟 (横浜市環境科研) ,  小堀洋美 (武蔵工大 大学院環境情報学研究科)
資料名： 日本水処理生物学会誌  (Japanese Journal of Water Treatment Biology)
巻： 46  号： 2  ページ： 81-90  発行年： 2010年06月15日 
JST資料番号： Z0591A  ISSN： 0910-6758  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 下水処理水は残留塩素(TRC)が含まれたまま河川水中に放流され,下流に生息する生態系への影響が懸念される。ここでは下水処理場の上流と下流地点において藻類試料を採取し,藻類群集の種集の比較評価を行った。その結果,TRC濃度が高い放流点付近では藻類の種数に顕著な減少が認められた。また,TRC濃度が高い地点では塩素耐性を有する緑藻類の優占が観察され,その下流先においてTRC濃度が低くなると珪藻類の優占および種数の回復が認められた。下水処理水中のTRC濃度は藻類群集の生態に影響することが実証できた。

シソーラス用語： 下水処理水 ,  *残留塩素 ,  藻類 ,  フローラ ,  濃度依存性 ,  環境影響 ,  *植物毒性 ,  生態学
準シソーラス用語： 環境生態学

分類 (1件)： 植物に対する影響  (EE05030G)

引用文献 (26件)：

• 福嶋悟. 都市河川における付着藻類群集の長期的変遷. 水処理技術. 2007, 48, 3, 103-110
• 相澤治郎. 下水処理水が河川底生生物及び水環境に与える影響. 日本水処理生物学会誌. 1999, 35, 4, 247-259
• 笹尾圭哉. 下水処理水が放流先の生物相に与える影響. 下水道協会誌. 2003, 40, 483, 33-37
• 和波一夫. 都市排水の環境影響に関する研究 (まとめ)-河川水質・底生生物に及ぼす下水処理水の影響-. 東京都環境科学研究所年報. 2008, 38-46
• 大垣眞一郎. 下水処理の消毒. 水質汚濁研究. 1988, 11, 282-286

タイトルに関連する用語 (4件)： 残留塩素 ,  河川 ,  付着藻類 ,  群集