抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,標準足型幾何モデルを独自の空間変形手法(GFFD)を用いて変形することにより,写真画像から個人の足型幾何モデルを簡便に生成する手法を提案した。提案した手法で誤差が生じる要因は,主として「画像からの特徴点座標の取得時に生じる誤差」と「GFFDによる変形時の補間による誤差」の2つで,それぞれの段階での誤差について実験を行い検討した。これにより得た主な知見を次に示した。1)GFFDによる誤差は,特徴点が密な箇所や凹凸があまりなく表面形状が滑らかな箇所は誤差が小さく,特徴点が疎で凹凸が複雑な箇所は誤差が大きくなること,また特徴点を適切に配置することで,特徴点数を少なくしても,1.0~1.5mm程度の平均誤差で個人の足型モデルが得られること,2)画像処理による誤差は,土踏まずのアーチ部や甲のように画像から目視での判別が難しい箇所に目印を付け,特徴点の画像処理による平均誤差は0.39mmとなること,3)誤差の生じやすい箇所については1)の結果に対応しているが,平均誤差は2)による誤差の影響により1)の結果より少し大きく,1.32~1.72mmとなること,これらの平均誤差の平均は約1.5mmであり,平均的な足長255mmに対する比率は約0.6%となること,4)以上から,本手法により十分有効な精度の個人足型モデルを復元できること。