抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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三菱電機では,これまで防衛・宇宙分野で培った技術を核とした事業を展開してきており,その代表的な事業として衛星測位システムを利用したサービス(Location Based Service:LBS)並びに移動体ブロードバンド衛星通信がある。本稿では,まずはじめにこれら二つの事業のベースとなる衛星測位システム,とりわけ2010年に我が国で初号機打ち上げが予定されている準天頂衛星“みちびき”について述べるとともに,測位衛星システムの高度利用について述べる。次に,LBSのキーテクノロジーとなるFKP(Flaechen Korrektur Parameter)方式という高精度ネットワーク型GPS(Global Positioning System)を利用した移動体測量車両MMS(Mobile Mapping System),及び衛星の電波が直接届かない場所や屋内でも位置を知りたいという要求に対応するシームレス測位への発展について述べる。最後に,移動体ブロードバンド衛星通信の進展とその現状,移動体ブロードバンド衛星通信への当社の取組みについて述べる。当社が取り組んでいるこれらの事業は,社会貢献度の高い公共インフラを司(つかさど)る技術/サービスであり,時々刻々と変化する現代社会の変革に先行し,これらの技術開発を継続することによって社会に対して更に良いもの/サービスを提供していく。宇宙から地上に至る公共インフラがますます人々の生活を豊かにしていく一助として,日本国内のみに限らず,全世界に飛躍的にその利用が広がりつつある種々の衛星システムの更なる活用に対応し,これらのキーテクノロジーを武器に,より一層グローバルに事業を展開し,ユビキタス社会の扉をもっともっと大きく開くとともに新たな価値の創出を継続していく。(著者抄録)
