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J-GLOBAL ID：201002218360538824   整理番号：10A0960609

古細菌RNAエキソソームによるRNA順次的分解の定量分析

Quantitative analysis of processive RNA degradation by the archaeal RNA exosome

著者 (5件)： HARTUNG Sophia (Ludwig-Maximilians-Univ. Munich, Munich) ,  NIEDERBERGER Theresa (Ludwig-Maximilians-Univ. Munich, Munich) ,  HARTUNG Marianne (General Electric - Global Res., Munich, DEU) ,  TRESCH Achim (Ludwig-Maximilians-Univ. Munich, Munich) ,  HOPFNER Karl-Peter (Ludwig-Maximilians-Univ. Munich, Munich)
資料名： Nucleic Acids Research  (Nucleic Acids Research)
巻： 38  号： 15  ページ： 5166-5176  発行年： 2010年 
JST資料番号： D0242C  ISSN： 0305-1048  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： エキソソームはRNAプロセッシングに関与する多サブユニット複合体である。古細菌エキソソームは,RNA結合ドメインを含むRrp4またはCsl4型蛋白質(RC蛋白質)により覆われる三つのRNアーゼ-PH様活性部位を持つ異種6量体プロセッシング装置である。本論文は,古細菌エキソソームを用いる基質の分解様式の定量的動力学に関する。マルコフ連鎖モンテカルロ法を適用し,種々のエキソソーム変異種と基質の間の反応速度論の比較をした。その結果,長鎖の基質であればあるほど順次的かつ短いRNAに分散的に分解され,RC蛋白質が分解速度に影響した。即ちRrp4型キャップはRNAを動員するが,KHドメインに起因する分子摩擦により長鎖RNAの迅速な分解を防いだ。古細菌RNAエキソソーム構造はRNAを捕捉するが触媒的効果は小さく,迅速な触媒作用と言うより,RNA分解の順次性制御に必要であることが示唆された。

シソーラス用語： *小胞 ,  *タンパク質複合体 ,  *分解 ,  RNアーゼ ,  RNAプロセシング ,  RNA結合タンパク質 ,  Markov連鎖 ,  モンテカルロ法 ,  タンパク質 ,  分解反応 ,  酵素反応速度論 ,  *古細菌 ,  構造 ,  結合部位
準シソーラス用語： Csl4蛋白質 ,  *mRNA分解 ,  Rrp4蛋白質 ,  *エキソソーム ,  突然変異蛋白質 ,  ドメイン ,  KHドメイン

分類 (2件)： 遺伝子発現  (EC02040Q) ,  酵素一般  (EB09010D)

タイトルに関連する用語 (6件)： 古細菌RNA ,  エキソソーム ,  RNA ,  順次 ,  分解 ,  定量分析