抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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メキシコシティーの大気中の粒子状物に含まれる個々のnitro-PAHの存在を測定する目的で,2006年4月から2007年2月まで,粒子状物質(PM
10とPM
2.5)に関するモニタリングを,北メキシコシティーで実施した。PM
10の年間中央濃度は,PM
10の濃度の11.4%に相当する溶媒抽出可能有機物質(SEOM)の7.6μg/m
3と関連して65.2μg
3で,PM
2.5に関しては,15.2%に相当するSEOMの5.9μg/m
3で38.6μg/m
3であった。PM濃度とSEOMは季節と粒径により異なった。ニトロ多環式芳香族炭化水素(nitro-PAH)の定量化を,2つの式の下で標準的追加方法により開発した:マトリックス有無による参照標準で,前者が最高の結果を与える。回収パーセンテージは,抽出方法に従い各々のニトロPAHにより52~97%の範囲で異なった。後者の測定はサンプルの精製,また分画と呼ばれるが,その有無に影響され類似した結果が得られた。8種のnitro-PAHを定量化し,その合計は季節に従い,PM
10に関しては111から819pgm
3で,PM
2.5に関しては58から383pgm
3の範囲であった。寒く乾燥した季節に検出されたPM
10とPM
2.5中の9-ニトロアントラセンの最高濃度は,中央値(第10~90のパーセンタイル)で,PM
10に関して235pgm
3(66-449pgm
3)で,PM
2.5に関しては73pgm
3(18-117pgm
3)であった。nitro-PAHと基準汚染物質の質量濃度の間の相関関係は,一部のnitro-PAHとPM
10,PM
10中のSEOM,PM
2.5中のSEOM,NO
X,NO
2およびCOに関して統計学的に有意であり,一次あるいは二次発生源のどちらかであることを示唆した。nitro-PAHの測定濃度は,他の国で報告された値より高かったが中国の都市より低かった。nitro-PAHの大気濃度についての知識は,これらの暴露と関連した病気(心臓血管および癌リスク)の調査において,援助が可能である。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.