抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,携帯電話の電波不感地対策としてROF(Radio-on-fiber)システムが考案され,その一つとして同軸ケーブルと結合器によるアンテナ分散方式が使用されている。アンテナ分散方式では屋内の天井にアンテナを設置するため,アンテナには広帯域化および低姿勢化が求められている。著者らはその要求を満たすため,円形容量板,板状(三角形)放射素子,インピーダンス整合のための傾斜短絡ピンを用いた容量装荷型モノポールアンテナを提案した。地板端部に折り曲げリムを配置することで,アンテナ高0.03λで17.5%の比帯域幅を達成した。しかし,アンテナの高さが0.03λ以下となると放射抵抗が低く,容量性リアクタンスが高くなり,短絡ピンを傾斜する整合法ではインピーダンス整合が取れなくなる。そこで本稿では低姿勢で広帯域な右手/左手系複合伝送線路(CRLH-TL)を用いた漏れ波アンテナについて検討する。CRLH-TLの単位セルが平衡条件を満たすとブロッホインピーダンス(Z
B)が一定となり,広帯域に漏れ波が放射される。また放射特性はモノポールアンテナと同様にブロードサイドにヌルを持つ。広帯域な中央給電構造を設計し,高さ0.03λで50%の比帯域幅を得られることを確認した。(著者抄録)