抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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まず,1909年に国産初のモーターサイクル(MC)を完成させた島津楢蔵の生涯と業績を紹介した。島津はMCの他,航空機用の機関や,後に東洋工業の三輪トラックに採用される機関の原型も製作した。次に「世界に誇るMC王国を形成したイノベーション」と題して,戦後1950年代から1960年代のホンダ,ヤマハの躍進を概観した。ヤマハはドイツから輸入したDKW社製品の模倣から出発し,習作,再創へと階段を歩んだ。ホンダも1957年のドリームC70でドイツ社の亜流を抜け出て,ホンダ・ブランドを確立した。日本は1960年にはMC王国として,生産・販売とも世界第1位になり,60年代はじめにMCは日本の代表的輸出製品の座を得た。そして1980年代を前に,円高が誘引して日本のMC業界は海外現地生産に積極的に向かう道を選択した。今やMC生産地でないのは,南極と北極くらいになっている。