抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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下水消化ガスはカーボンニュートラルな資源であることから,有効利用用途の拡大は喫緊の課題である。日本初の下水道バイオガスの都市ガス導管注入実証事業は,神戸市東灘処理場で発生するバイオガス(下水消化ガス)を都市ガスと同等の水準に高度精製し,都市ガス事業者の導管網を通じて都市ガス相当として供給することを目的とする。本実証事業は,以下の特長を有する;(1)既設設備の活用によって,地球環境に優しいエネルギーを無駄なく利活用できる。(2)これまでは下水処理場のみであった有効利用先を下水処理場外にも広げることができる。(3)都市ガス12A相当の「こうべバイオガス」をさらに高度精製して,国内で初めて都市ガス導管に直接注入できる。(4)年間約80万m
3Nのガスを導管注入できる試算となり,都市ガス代替としての二酸化炭素排出量削減効果として,高度精製時に使用する液化石油ガス及び電力による二酸化炭素排出量を考慮しても,年間約1,200tが削減できる。(5)エネルギー供給高度化法が成立したことによって生じたガス会社のバイオガス買取義務制度達成のサポートとなる。