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J-GLOBAL ID：201002219676938049   整理番号：10A0928560

南米中央アンデスを中心にした地域の有用植物の科学 IV-トウモロコシの食品栄養特性2と利用-

The Science of Useful Plants in the Central Andes Area in South America IV-Food and Nutritional Characteristics 2 and the Utilization of Corn-

著者 (2件)： 光永俊郎 ,  安藤ひとみ (京都文教短大)
資料名： Foods & Food Ingredients Journal of Japan  (Foods & Food Ingredients Journal of Japan)
巻： 215  号： 3  ページ： 273-282  発行年： 2010年08月01日 
JST資料番号： S0046A  ISSN： 0919-9772  CODEN： FFIJER  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 世界で最も生産量の多いトウモロコシは食料以外にも飼料および工業原料として使用されているが,一般成分の大部分が炭水化物である。トウモロコシの果皮部には食物繊維が多く,胚乳部には蛋白質および糖質が多い。トウモロコシの第1制限アミノ酸はリジン,第2制限アミノ酸はトリプトファンで栄養的には劣っていることが報告されている。トリプトファンおよびビタミンB群のナイアシンの含量が低いことによるトウモロコシ主食住民のペラグラ病の発症が見られる。ここでは,南米中央アンデスを中心にした地域の有用植物の科学と題してトウモロコシ澱粉の食品栄養特性およびトウモロコシの利用について概説した。内容としては,1)炭水化物について,2)澱粉,3)スイートコーン,および4)トウモロコシの利用の各項目について解説した。最後に筆者はトウモロコシは食料,飼料および工業用資源として重要であるので,現在でも改良が進行中で,アミロペクチンを100%含有するワキシーコーン,澱粉含量の多いハイスターチコーン,リジンおよびトリプトファン含量の多いハイライシンコーンなどの品種の作成が進んでいると説明した。

シソーラス用語： 南アメリカ ,  トウモロコシ ,  *食品分析 ,  栄養学 ,  ビタミンB欠乏症 ,  アミロース ,  アミロペクチン ,  走査電子顕微鏡 ,  X線回折 ,  ヨウ素価 ,  食品成分 ,  コーンスターチ ,  *作物育種 ,  アミノ酸 ,  窒素複素環化合物 ,  芳香族縮合化合物 ,  第一アミン ,  カルボン酸 ,  脂肪族アミン ,  脂肪族カルボン酸 ,  ビタミンB群
準シソーラス用語： スイートコーン ,  *とうもろこし澱粉 ,  ペラグラ病 ,  *栽培育種 ,  *食品栄養 ,  南米中央アンデス

分類 (4件)： 穀類とその製品一般  (FJ04010T) ,  食品の分析  (FJ01030U) ,  トウモロコシ  (FC03034D) ,  澱粉  (FJ05030W)

物質索引 (3件)： トリプトファン ,  ナイアシン ,  リジン

引用文献 (13件)：

• 光永俊郎, 安藤ひとみ, 南米中央アンデスを中心にした地域の有用植物の科学III--トウモロコシの食品栄養特性1-, FFIジャーナル, 214(3), 306-313(2009).
• “五訂日本食品標準成分表”, 科学技術庁資源調査会編, 2000.
• 星川清親,“新編 食用作物”, 養賢堂, 1980.
• 唐漢軍, 吉田豊和, 渡辺克美, 光永俊郎, 植物起源の異なるデンプン粒の諸性質, 近畿大学農学総合研究所報告, 6, 83-89(1998).
• 唐漢軍, 河村幸雄, 光永俊郎, 最近のデンプン科学の進歩--その1: デンプンの高分子構造--, FFIジャーナル, 210, 255-262(2005).

タイトルに関連する用語 (6件)： 南米 ,  中央アンデス ,  地域 ,  植物 ,  科学 ,  トウモロコシ