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J-GLOBAL ID：201002219840597924   整理番号：10A1099732

標準規格構築のためのガバナンス

Governance in Technology Standards Development

著者 (1件)： 木谷哲夫 (京都大学産官学連携センター)
資料名： 日本経営品質学会誌オンライン(Web)
巻： 4  号： 1  ページ： 3-18 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： U0125A  ISSN： 1880-4365  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 最近のVIS(Vertical Information Systems)における標準規格の構築を対象とする先行研究では、コレクティブ・アクションの枠組みを用い、利害と資源においての非対称性を有する参加者間の合意形成の困難性や、標準規格の開発と普及におけるジレンマが分析され、標準規格構築に内包される課題を克服するための標準化団体におけるインセンティブ構造、意思決定ルール、知的財産に関するルールなどの広義のガバナンスの重要性が指摘されている。自動車エレクトロニクスにおける標準規格構築の事例を上記先行研究の枠組みを用いて詳細に分析すると、コレクティブ・アクションの分析枠組みは日本における標準規格の構築に際しても有用である。多様な選好構造を持つ参加者を貢献させ、標準規格を構築するには、参加者の利害の非対称性を克服するためのインセンティブとしてドミナントユーザーの参加とグローバルな標準化への連結が重要である。(著者抄録)

シソーラス用語： *規格 ,  標準化 ,  *政策 ,  経営管理 ,  *意思決定 ,  動機づけ ,  知的財産権
準シソーラス用語： *標準規格 ,  規格化 ,  *ガバナンス ,  経営品質 ,  *合意形成 ,  利害関係

分類 (1件)： 科学技術の標準化・規格  (AA05000J)

引用文献 (13件)：

• 1)M. Lynne Markus, Charles W. Steinfield, Rolf T. Wigand, and Gabe Minton, Industry-wide IS Standardization as Collective Action: The Case of the US Residential Mortgage Industry, MIS Quarterly Vol. 30(2006)
• 2)Axelrod, R., Mitchell, W., Thomas, R. E., Bennett, D. S., & Burderer, E., Coalition Formation in Standard - setting Alliances, Management Science, 41(9), 1493-1508.(1995)
• 3)コレクティブ・アクションと囚人のジレンマの関係については、Olson, J., Mancur.のThe Logic of Collective Action; Public Goods and the Theory of Groups, Boston, MA: Harvard University Press (1965)を参照
• 4) Foray, D., Users, Standards and the Economics of Coalitions and Committee, Information Economics and Policy, 6, 269-293. (1994)
• 5)Weiss, M., & Cargill, C. F., Consortia in the Standards Development Process, Journal of the American Society for Information Science, 43(8), 559-565. (1992)

タイトルに関連する用語 (3件)： 標準規格 ,  構築 ,  ガバナンス