文献

J-GLOBAL ID：201002219852562069   整理番号：10A0143249

光活性化化学治療法(PACT):医薬品における励起状態d-ブロック金属の可能性

Photoactivated chemotherapy (PACT): the potential of excited-state d-block metals in medicine

著者 (3件)： FARRER Nicola J. (Univ. Warwick, Coventry, GBR) ,  SALASSA Luca (Univ. Warwick, Coventry, GBR) ,  SADLER Peter J. (Univ. Warwick, Coventry, GBR)
資料名： Dalton Transactions  (Dalton Transactions)
号： 48  ページ： 10690-10701  発行年： 2009年12月28日 
JST資料番号： A0270A  ISSN： 1477-9226  CODEN： DTARAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 遷移金属錯体は抗癌剤として利用できることが分かり,光活性化化学治療法(PACT)は薬物が活性化される時と場所にわって制御する機会を提供し,薬物作用の一層大きな特異性を生じる。不活性前駆体または「プロドラッグ」使用は薬物標的化における重要な方法である。光励起に従い,幾つかの異なる光物理的と光化学的減衰経路が金属錯体にとって実現可能である。これらの経路は金属中心遷移,電荷移動遷移及び配位子中心遷移を通して放射エネルギー放出,配位子損失または三重項酸素のような他の化学種へエネルギー移動を生じる。金属錯体に伴う光励起が起こる光物理と光化学過程及び金属錯体が示す癌治療に対するPACTの可能性を念頭において,金属に基づく抗癌剤を開発するとき考慮すべき様相と最新錯体が作用すると信じられている共通機構を考察した。癌治療に対する種々のd-ブロック金属錯体に対するPACT開発の包括的外観を提供し,Ti,V,Cr,Mn,Re,Fe,Ru,Os,Rh,Pt及びCuに関する一層確立された領域を詳述し,膨大な更なる探索に可能性を秘めている領域にも注目した。また,ナノ粒子と量子ドットの光熱破壊可能性についてAuとAgナノ粒子及びCd量子ドットも考察した。更に,混合金属系とRu錯体が特異的に示す可能性も考察した。

シソーラス用語： *光化学療法 ,  *遷移金属錯体 ,  *光ポンピング ,  励起状態 ,  *抗腫瘍薬 ,  治療法 ,  光照射 ,  ナノ粒子 ,  金属材料 ,  量子ドット ,  基底状態 ,  MLCT遷移 ,  エネルギー準位 ,  周期律 ,  LUMO ,  時間依存性 ,  密度汎関数法 ,  基底関数系 ,  技術展望 ,  文献展望 ,  プロドラッグ ,  前駆体 ,  三重項 ,  実現可能性 ,  エネルギー移動 ,  活性化
準シソーラス用語： 医薬品 ,  癌治療 ,  金属ナノ粒子 ,  光化学治療 ,  光熱効果 ,  光励起 ,  抗癌剤 ,  光活性化

分類 (2件)： 遷移金属錯体一般  (CE01040N) ,  抗腫よう薬の基礎研究  (GW16010A)

タイトルに関連する用語 (5件)： 光活性化 ,  化学治療 ,  医薬品 ,  励起状態 ,  可能性