抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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材料を強化や改質させる新しい手段として,パルスレーザーを利用した分野の研究は現在あまり進んでいない。ELID研削(後述)によって表面改質を施した結果,材料強度が向上したという前例があるため,ELIDによる表面改質と,パルスレーザーによる表面改質との複合を視野に入れた研究が必要とされている。今回の研究ではELID研削(後述)による材料の表面改質が材料に影響を及ぼすのか,等という疑問を,パルスレーザーを使った実験によって確かめた。ELID研削加工によって表面改質を施された素材と,ELID研削加工を行わない通常の研削加工を行った素材を用意し,パルスレーザーを使用した実験によって,表面性状により差がでるのかを確かめた結果,ELID研削加工ありではレーザー痕が歪な平行四辺形になったのに対し,ELID研削加工なしでは,レーザー痕の形状はプログラム通りの正方形に仕上がるという差異が見られた。以上のことからも,ELID研削加工がレーザーの表面改質に影響を及ぼしている可能性は高いということが考えられる。(著者抄録)