抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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もみ殼は農業協同組合等で効率的に回収されるため,収集コストが低く,かつ排出量が豊富かつ安定している。また,それは食糧資源と競合しないバイオマスであり,その有効利用は社会的な課題にもなっている。以上の背景から,秋田県立大学とジャパンエナジーは,将来的に安価かつ安定供給が期待できるもみ殼に由来する活性炭系脱硫剤の開発を始めた。本稿では,これまでの研究成果として,灯油中に残留する硫黄化合物を吸着除去するもみ殼由来活性炭の製造方法とその吸着除去性能を紹介した。高価格の既存技術である繊維状活性炭と比較して,もみ殼活性炭はそれと遜色ないR-DBT類の吸着能力を示した。特に容積基準では,もみ殼活性炭により大きなR-DBT類吸着量が現れた。今後は,糖類の添加方法などを改良し,主な吸着促進剤の添加などを行い,もみ殻に由来する活性炭系灯油脱硫剤のさらなる性能向上を目指すと同時に,その量産化および低コスト化の研究も進めていく予定である。