文献

J-GLOBAL ID：201002220322871395   整理番号：10A0231378

塩類集積土壌条件下における地下水の塩分濃度が御柳(Tamarix austromongolica)の生長量に及ぼす影響

Effect of Underground Saline Water on the Growth Characteristic of Tamarix austromongolica in Halomorphic Soil

著者 (5件)： 岩間憲治 (滋賀県大 環境科学) ,  小林功二 (滋賀県大 大学院環境科学研究科) ,  金木亮一 (滋賀県大 環境科学) ,  古川政行 (滋賀県大 大学院環境科学研究科) ,  小谷廣通 (滋賀県大 環境科学)
資料名： 農業農村工学会論文集  (Transactions of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering)
号： 265  ページ： 55-60  発行年： 2010年02月25日 
JST資料番号： S0345A  ISSN： 1882-2789  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 乾燥地の塩類集積土壌の改善に植物を利用する場合,その耐塩特性を評価する必要がある。そこで,中国内蒙古自治区の塩類集積地に優先的に自生する甘蒙御柳(Tamarix austromongolica)の栽培試験を挿し木から2年間実施し,地下水の塩分濃度と生長量の関係を調査した。その結果,塩分濃度が1%では御柳は1年目には順調に生長したが,根群が発達した2年目には蒸発散量が抑制された。また3~5%の場合は生長量および蒸発散量は大きく抑制されたが,枯死までには至らなかった。一方,2年目の7%では試験開始後1ケ月ほどで葉に枯れが目立ち始め,試験終了日までに個体数の3分の2が枯死した。しかし,生存個体は1年目の濃度がいずれも3~5%であり,塩分ストレスにより御柳の耐塩特性が変化することが伺われた。以上より,地下水の塩分濃度が1~5%で生育が抑制され,7%前後が耐塩限界と判定した。(著者抄録)

シソーラス用語： 乾燥地帯 ,  *塩類集積作用 ,  *土壌改良 ,  双子葉植物 ,  内モンゴル自治区 ,  耐塩性 ,  地下水 ,  塩分 ,  植物成長 ,  蒸発散量 ,  *植物
準シソーラス用語： 御柳

分類 (1件)： 土壌汚染  (FB04100T)

引用文献 (7件)：

• 岩間憲治. 塩類集積地の土壌環境と耐塩性植物の生態学的特性 (1) -人工群落における一事例-. 平成15年度農業土木学会大会講演会要旨集. 2003
• KLEINKOPF, G. E. Physiologocal basis for salt tolerance in Tamarix ramosissima. Plant Science Letters. 1974, 3, 157-163
• MIYAMOTO, S. Growth, water use and salt uptake of four halophytes irrigated with highly saline water. Journal of Arid Environments. 1996, 32, 141-159
• POLLAK, G. Salt secretion in Aeluropus litoralis (Willd.). Pral., Ann. Bot. 1970, 34, 879-888
• 田村悠旭. 土壌塩分組成と濃度が Tamarix austromongolica N. の体内塩分組成と分泌塩分組成に及ぼす影響. 日本緑化工学会誌. 2008, 34, 1, 27-32

タイトルに関連する用語 (5件)： 塩類集積 ,  土壌条件 ,  地下水 ,  塩分濃度 ,  生長