抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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材料技術者にとって最も大事なことは,材料の持っている究極(極限)の性能の追求をゴールとすることである。それに至るルートは決してひとつではないが,新しいプロセスと最良設計の組み合わせが最も重要である。酸化物であり,基本的に脆弱で堅い高温超電導材料は,通常の製法では酸化物部分に約15%のボイドがあり,それが欠陥となったが,(セラミックスであれば当たり前の)高圧熱処理で真密度となった。また,その材料の応用製品の姿を早い時期から示すことは必要である。開発の初期段階で,手のひらサイズのおもちゃの高温超電導のモータ・マグネット・ケーブルを作って見せたが,20年後の現在の応用製品の到達点は,実規模サイズのプロトタイプである。ロードマップ(これは上述の到達ルートを示すものでもあるが)により出口(応用製品)と時間軸を設定できる。これは産官学の対話・協力の土台となり,さらなるブレークスルーのために不可欠な,基礎科学の知識の適用が得られる。大きく舵を取るときほど,リーダの決断力が求められる。