抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,肥料や土壌改良材などの資材を減らし,環境負荷を少なくするために,場所によって散布量を変える精密農法が導入されつつある。可変施肥を行うためには,あらかじめ,生長のばらつきを把握する必要がある。牧草地における牧草の生育のばらつきを示すマップを作成するため,3次元レーザスキャナを用いて,牧草の頂部の標高を計測した。牧草頂部標高から地上高を減ずることで,草高マップを生成した。地上高は,トラクタに取り付けたGPSによって測定した。手作業による草高測定と比較して,RMS誤差は,7.4cmとなった。コドラート法によって求められた収量と,レーザによって計測した草高を比較した結果,0.55という決定係数が得られ,収量の推定が可能であることがわかった。圃場全体の収量マップを作成した結果,今回対象とした圃場では,改修工事に伴う切り盛り高さと収量との間に明確な相関性があることがわかった。本研究で得られた知見は,農地の精密管理に関して,農家や農学研究者,土壌科学者にとって有益といえる。(著者抄録)