抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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国内で小笠原諸島・母島と大東諸島・北大東島にのみ分布するヒメタニワタリについて,遺伝的背景を考慮した保護増殖方法の確立を目指し研究を行った。本種の最適な生育地は,石灰岩の崖壁の大きさ・浸食具合,湿度に影響されると考えられる。特に母島では生育に適した場所が少なく,現在の自生地を保護することが重要である。母島・北大東島間では葉緑体DNAには変異がみられなかったことから,今後より詳細な解析が必要である。栽培試験では,成個体の生育は土壌pHの影響をあまり受けないことがわかった。また,稀に根の先端や葉に不定芽が形成され,栄養繁殖することがわかった。胞子播種実験については,今後は詳細な播種条件の検討と技術力の向上が必要である。(著者抄録)