抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マクロ孔の強酸性交換体アンバーリスト15によるクロム(III)吸着への対イオンの効果を,種々な温度で,対イオンの性質の関数として調べた。速度は,H
+> Li
+> Na
+> Ca
++> Al
+++の順番であった。pHは,交換体がLi
+・ Na
+・ Ca
++の形態による吸着の間は時間と共に増加し,H
+形態によるCr(III)の吸着の間は減少した。然しながら,交換体がAl
+++の形態の場合はpHがほぼ一定である。膜と粒子拡散方程式を適用して反応速度データを説明した。粒子拡散方程式で得られた速度定数値は,上述の速度で述べたと同一の順番に従うことが分かった。アレニウスの式で計算した低い活性化エネルギー値は,交換プロセスの拡散の性質を裏づける。活性化の熱力学パラメータも,また,アイリングの式を用いて計算した。活性化エネルギーと活性化のエンタルピーは,交換体の形態がH
+からNa
+の方向で増加するのに対して,活性化のエントロピーは減少する。活性化の自由エネルギーは,H
+・ Li
+・ Na
+・ Ca
++・ Al
+++の交換体の形態で同じであることが分かった。活性化の熱力学パラメータは,Cr(III)の吸着のメカニズムがエントロピー駆動イオン交換であり,樹脂内部に最初に存在する対イオンのイオン半径と電荷に依存することを明かにした。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.