抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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JR西日本では,681系特急形電車の主整流装置(MRf)の不具合が近年多発傾向にあるため,その原因究明と対策検討を行った。不具合内容を調査したところ,回生ブレーキ中の主整流装置(MRf)のブリッジ回路の転流失敗による「MRf2次過電流」という事象が半数以上を占めていた。調査の結果,回生ブレーキ等による架線電圧波形の歪みと,変電所からの距離が長いことによる架線リアクタンスの増加が転流動作に影響を与えていることが分かった。そしてMRfの動作を架線電圧の周期に合わせる同期信号の調整を,商用電源(AC100V)を用いて位相のズレがない状態で行うことが,転流失敗の防止に効果があることが分かった。平成21年11月に北陸本線金沢~呉羽間で走行試験を実施してその効果を確認したのち,同様な調整方法で21両の同期信号の調整を行った。その後「MRf2次過電流」は発生しておらず,対策の有効性が確認できた。