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J-GLOBAL ID:201002222224128105   整理番号:10A0625852

小胞体での酸化的蛋白質折り畳み:ミトコンドリア関連膜(MAM)への密接な結びつき

Oxidative protein folding in the endoplasmic reticulum: Tight links to the mitochondria-associated membrane (MAM)
著者 (4件):
資料名:
巻: 1798  号:ページ: 1465-1473  発行年: 2010年08月 
JST資料番号: B0207A  ISSN: 0005-2728  CODEN: BBBMBS  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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ER(小胞体)での分泌蛋白質産生は,エネルギーと代謝物の事前供給にも,酸化的蛋白質折り畳みに有利な化学条件の綿密な監視にも依存している。ERオキシドレダクターゼ(OR)とシャペロン(CP)は新生蛋白質を搬出成分三次元構造に折り畳む。これら蛋白質折り畳み酵素の干渉はER内腔への非折り畳み蛋白質の蓄積を引き起こし,UPR(非折り畳み蛋白質応答)を起こす急性オルガネラストレスの原因となる。UPRは新しく合成された蛋白質量に釣り合ったERCPの転写を増強し,ERストレスから細胞を保護する。しかし,持続的ストレスは,ERカルシウム(Ca)蓄積の排出を必要とするアポトーシス細胞死へ細胞をコミットするUPRを押し進める。逆に,ミトコンドリア(MT)との緊密な接触,MAM(MT関連膜)を形成する,ERドメインの静止状態時の,ERとMT間のCaの持続的減少と流入が起こる。MAMで,カルネキシンとカルレチキュリンのようなERの折り畳みCPと,ERp44,ERp57とEro1αのようなORは,可逆的で,Caと酸化還元依存的なIP3R(イノシトール1,4,5-トリスリン酸受容体)とSERCA(筋小胞体/ERCaATPアーゼ)との相互作用を介してERからのカルシウム流を調節する。アポトーシスの進行時とERCPとORの独自性に依存して,これらの相互作用は増加または減少することから,ERCPとORのMAMターゲティングの範囲が,ER-MTCa交換の読み取りをハウスキーピングからアポトーシスへ変化させる可能性を示唆している。しかし,ERCPとORと,ERCaチャンネルとポンプとの間のオン/オフ相互作用を仲介する細胞質性因子についてはほとんど判っていない。一つの候補調節因子は多機能分子PACS-2(ホスホフューリン酸性クラスターソーティング蛋白質2)である。PACS-2が,恒常的ERCaシグナルとMAMの完全性の調節に加え,カルネキシン流動的プールのMAMへの局在を仲介していることを最近の研究は示唆している。同時に,イオンと代謝物を提供することで蛋白質分泌速度を決定し,アポトーシス促進的ER-MTCa移動に関与している可能性のある双方向スイッチを形成するために,細胞質,膜および内腔蛋白質が結合することを,これらの知見は示唆した。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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細胞構成体一般  ,  細胞生理一般  ,  生物学的機能 
タイトルに関連する用語 (5件):
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