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J-GLOBAL ID：201002222522146531   整理番号：10A0940958

リチウムイオン電池用Li₂MnO₃系固溶体正極材料-表面処理による電気化学特性改善-

著者 (4件)： 井上大誠 (佐賀大 大学院工学系研究科) ,  田邉浩嵩 (佐賀大 大学院工学系研究科) ,  野口英行 (佐賀大 大学院工学系研究科) ,  中村博吉 (佐賀大 大学院工学系研究科)
資料名： 佐賀大学理工学集報  (Reports of Science and Engineering, Saga University)
巻： 39  号： 1  ページ： 1-4  発行年： 2010年06月21日 
JST資料番号： G0861A  ISSN： 2185-3029  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： リチウムイオン電池の正極には主としてLiCoO₂が使用されているがエネルギー密度,コスト,安全性などに問題があり,この代替えのひとつにLi₂MnO₃の固溶体があり,高容量,高放電電位などの優れた特性が報告されている。本研究では,Li₂MnO₃系固容体相を合成し,性能を調べた。試料は,Mn,Ni,Coの硫酸塩の塩基性炭酸塩にLiOHを加えて合成した。初期充電を100~300mAh/gまで行った後,少量の自己放電が見られた。また,4.8Vまで充電すると電解液の分解が生じた。Li-Ni-PO₄で表面処理すると分解が抑制され,4.6Vに放電プラトーが見られ,XRDからLiNi_0.5Mn_1.5O₄に起因することがわかった。表面処理物質の最適組成を得るために,Li_3-xNi_0.5xPO₄(x=0~2.5)の表面処理を行い,x=1.0,1.5付近で放電容量,不可逆容量がともに良好であることが分った。SEMおよびXPSから,表面処理の効果はLi₃PO₄とLiNi_0.5Mn_1.5O₄が部分的に表面を覆うことが原因と分った。

シソーラス用語： *リチウムイオン電池 ,  *電極材料 ,  固溶体 ,  表面処理 ,  化学合成 ,  X線回折 ,  走査電子顕微鏡 ,  電解液 ,  *マンガン酸塩 ,  リチウム化合物 ,  充放電サイクル ,  容量電圧特性 ,  ICP-ES分析 ,  分解反応
準シソーラス用語： 酸化分解

分類 (2件)： 塩基,金属酸化物  (CD01030Z) ,  二次電池  (YB04030K)

タイトルに関連する用語 (5件)： リチウムイオン電池 ,  固溶体 ,  正極材料 ,  表面処理 ,  電気化学特性