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J-GLOBAL ID:201002222617056823   整理番号:10A0875092

人工湿地における水文学的変化に対する脱窒率および脱窒細菌群集の異なる反応

Different responses of denitrification rates and denitrifying bacterial communities to hydrologic pulsing in created wetlands
著者 (6件):
資料名:
巻: 42  号: 10  ページ: 1721-1727  発行年: 2010年10月 
JST資料番号: D0628A  ISSN: 0038-0717  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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水位の低下や浸水を含む水文学的変化は,湿地の生物地球化学過程と微生物群集の両者にかなり影響を与えるかもしれない。湿地における水質の改善には脱窒細菌が鍵となる役割を果たすので,水文学的変化に伴うそれらの活性や群集の変化は重要である。筆者らは,USA,オハイオ州中部の人工湿地で種々の水文学的変化条件において,亜硝酸レダクターゼ(nir)S遺伝子を用いて,現場で脱窒率,脱窒細菌群集構造およびその量の反応を調査した。4箇所の異なるサンプリング場所で測定した平均脱窒率は,浸水地,飽和地,乾燥地および再浸水地においてそれぞれ302,133,71および271μgN2O-Nm-2h-1であった。とくに,水深の深い沼地(DM)に続く水深の浅い沼地(SM)における脱窒率は,植生のない深水地より水文学的変化に対して感受性が高く変化も大きかった。このことは乾燥期間の好気的分解および浅い沼地における再浸水後の栄養素流失によるかもしれない。反対に,T-RFLP分析に基づく脱窒細菌の群集構造と多様性は,水文学的変化によって有意な影響を受けなかった。たしかに植生の有無は脱窒細菌群集構造を変えた。nirS遺伝子のコピー数は,突然再浸水が起こったときの有意な減少を追いかける水位の低下中のわずかな増加を伴うのみで比較的安定であった。これらの結果は,水文学的変化のような環境撹乱が脱窒過程に大きな影響を与えたものの,脱窒細菌群集構造には影響が少ないことを示唆する。それに加え,脱窒率,脱窒細菌群集構造および脱窒細菌の量の間には関係が無かった。このことは,水文学的変化の間に起こる脱窒率の変化が微生物群集構造の変化によるのではなく,基質の利用性や流出のような物理化学的な要因によって起こることを示唆する。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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土壌生物  ,  生態系 
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