抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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パイプ同士を接続,切替,分離,遮断する流体継手内部の流体抵抗をCFDを用いて解析した事例およびCFDの効果的な活用法を紹介した。解析方法は3次元の非圧縮性粘性流れとし,熱流体解析ソフトANSYS FLUENTを用いる。解析対象の標準型モデル内部は,バルブ,スプリング,ホルダーで構成される。分離した瞬間にバルブが閉まり密閉化される。シミュレーションから,流量と圧力損失の関係が実験値と良く一致し,流体継手内部の圧力変化の様子を把握することができ,せん断応力や流路抵抗の増加による圧力降下の増大および剥離や逆流の発生が明らかになった。流路面積の拡大/縮小,流速ベクトルの変化を小さくした改良型モデルでは,同じ流量において,圧力損失が大幅に減少し,また,同じ圧力損失,すなわち流体に与えるエネルギーが同じ場合では,改良型モデルの方が流量が大きくなることが明らかになった。これらの結果を踏まえて,より圧力降下の小さな製品の開発に繋げることができた。