抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ネットワーク機器の総消費電力の増加に伴い,ルータの省電力化が求められている。我々はルータの省電力化手法として,ルータの転送性能をトラフィック量に最適な値に変更するルータの性能制御を提案し,研究開発を進めている。本制御においては,転送性能不足に起因する通信品質劣化を抑止しつつ,省電力効果を最大とするルータの転送性能予測が課題となる。本稿では,長期的なトラフィックの計測結果を元に予測を行う長期変動対応アルゴリズムと,ルータ内部のキューのパケット蓄積量などのリアルタイムな情報に基づいて転送性能を予測する短期変動対応アルゴリズムの比較を行った。その結果,バースト性の強い環境では短期変動対応アルゴリズムが,同一の通信品質を実現しつつ,長期変動対応アルゴリズムに対して33%の転送性能を低減できることが分かった。さらに,短期変動対応アルゴリズムにおいて,転送性能の判定から,転送性能が切り替わるまでの切替遅延時間の影響を評価した結果,この遅延時間がパケットの廃棄率等の通信品質に影響を与えることが分かった。(著者抄録)