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J-GLOBAL ID:201002223660909941   整理番号:10A0926777

マウス原腸形成時においてトロンボスポンジンI型反復配列のO-フコシル化は上皮間葉移行(EMT)を制限し,外胚葉多能性を維持する

O-fucosylation of thrombospondin type 1 repeats restricts epithelial to mesenchymal transition (EMT) and maintains epiblast pluripotency during mouse gastrulation
著者 (7件):
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巻: 346  号:ページ: 25-38  発行年: 2010年10月01日 
JST資料番号: C0522A  ISSN: 0012-1606  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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トロンボスポンジンI型反復配列(TSR)スーパーファミリーメンバーは細胞運動性から血管新生阻害の範囲に亘る様々な生物学的活性を調節する。本研究において著者等はマウス蛋白質O-フコシルトランスフェラーゼ2(POFUT2)がTSRに対しO-フコースを特異的に付加することを検証した。著者等は2つのPofut2遺伝子トラップ系統を利用し,TSRのO-フコシル化が,原始線条における上皮間葉移行,正確な中胚葉パターン化,胚体内胚葉の局在を制限するのに必須であることを証明した。Pofut2突然変異体胚は前/後極性を確立したが,それらは外胚葉多能性を維持せず広範囲な中胚葉分化を経た。その上,中胚葉分化は血管内皮細胞系統に偏っていた。Pofut2変異体胚内部のFoxa2とCer1発現細胞の局在から,POFUT2活性は原始内胚葉が胚体内胚葉で置換される際にも必要であることが示唆された。特にPofut2変異体のNodal,BMP4,Fgf8,Wnt3発現は顕著に上昇,拡張したことから,原腸形成時におけるTSRに対するO-フコース修飾は成長因子シグナル伝達の変調に必須であることが明らかとなった。Pofut2変異体胚が形成する奇形腫は,三胚葉全てに由来する組織より構成されることから,Pofut2変異体胚の欠陥は細胞外環境の異常が原因であることが示唆された。この予測はPOFUT2標的が細胞外マトリックス(ECM)の構成的成分である,あるいはECMと関連があるという見解と一致した。故に,Pofut2突然変異体はECM合成とリモデリングにおけるO-フコシル化の役割を研究するための貴重なツールであることが示され,いかにしてECM成分の翻訳後修飾が組織境界の形成,細胞移動,シグナル伝達を調節するかという研究の貴重なモデルになると考えられた。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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