文献
J-GLOBAL ID:201002223812162960   整理番号:10A0561915

DONGLEおよびDEFECTIVE IN ANTHER DEHISCENCE1リパーゼは障害および病原菌誘導性のジャスモン酸生合成に必須でない:冗長的なリパーゼがジャスモン酸形成に寄与している

DONGLE and DEFECTIVE IN ANTHER DEHISCENCE1 Lipases Are Not Essential for Wound- and Pathogen-Induced Jasmonate Biosynthesis: Redundant Lipases Contribute to Jasmonate Formation
著者 (9件):
資料名:
巻: 153  号:ページ: 114-127  発行年: 2010年05月 
JST資料番号: C0606A  ISSN: 0032-0889  CODEN: PLPHA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
生物学的および非生物学的ストレスに対する応答を制御するジャスモン酸の産生にはリパーゼが関与しており,シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)の葉では葉緑体に局在する二つのsn-1位特異的アシルヒドロラーゼであるDEFECTIVE IN ANTHER DEHISCENCE1(DAD1)とDONGLE(DGL)が必要十分であることが示されている。本研究では,こうした知見をもとに,3つの異なるDGLのRNA干渉系統やdad1変異体において,Pseudomonas感染後と同様の初期傷害反応過程における12-oxo-フィトジエン酸(OPDA)およびジャスモン酸レベルについて検討を加えた。Sn-2位基質特異性の欠失により,dinor OPDAの合成は期待されず,DGLノックダウンやDGL過剰発現株での影響は見られなかった。DAD1は後期傷害反応においてのみジャスモン酸形成に関わっていることやDGLタンパク質は脂質体に局在しており葉緑体に無いこと,葉緑体に局在すると予想されるリパーゼの発現が失われた16の変異体のうちホスホリパーゼA,PLA-Iγ1(At1g06800)変異体だけが傷害誘導性のdinor OPDAやOPDA,ジャスモン酸レベルが低下しており,他は野生型と同程度であったことから,ジャスモン酸の生合成に関わる新しい遺伝子としてPLA-Iγ1が明らかとなった。4つのDAD-1様リパーゼの4重変異体はPLA-Iγ1の変異体におけるジャスモン酸レベルと同程度であった。本研究から,DAD1やPLA-Iγ1以外にも未同定のsn-1・sn-2ヒドロラーゼ活性をもつ酵素が傷害や病原菌によって誘導されるジャスモン酸合成に関わっていることが示唆され,リパーゼファミリーの機能の冗長性が示された。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
酵素生理 

前のページに戻る