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J-GLOBAL ID:201002224130348481   整理番号:10A0702818

セロトニンは妊娠中の膵ベータ細胞量を調節する

Serotonin regulates pancreatic beta cell mass during pregnancy
著者 (21件):
資料名:
巻: 16  号:ページ: 804-808  発行年: 2010年07月 
JST資料番号: W0636A  ISSN: 1078-8956  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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妊娠中は,胎児のエネルギー必要量によって母体の代謝が変化する。母体のインスリン抵抗性の増加によって,成長中の胎児への栄養の流れが維持されるが,その一方で,プロラクチンや胎盤性ラクトゲンはこの抵抗性と均衡をとり,母体のインスリン産生細胞であるベータ細胞の増殖を引き起して母体の高血糖を防止する。しかし,これらの乳腺刺激ホルモンがベータ細胞を増殖させる詳しい機構は解明されていない。本論文では,ラクトゲンシグナル伝達下流でのセロトニンの作用により,膵ベータ細胞の増殖が刺激されることを示す。セロトニン合成酵素であるトリプトファン水酸化酵素1(Tph1)の発現やセロトニン産生は,妊娠中,あるいはin vitroでのラクトゲン処理後に,ベータ細胞で急激に上昇した。妊娠マウスでは,食餌中のトリプトファン制限,あるいはTph阻害剤によりセロトニン合成を抑制するとベータ細胞の増殖が妨げられ,インスリン感受性に影響を与えずに耐糖能異常が引き起こされた。Gαq共役セロトニン受容体である5-ヒドロキシトリプタミン受容体2b(Htr2b)の母体膵島での発現は妊娠中に増加し,出産直前に正常化したが,Gαi共役セロトニン受容体であるHtr1dの発現は,妊娠末期および出産後に増加した。妊娠マウスでのHtr2bシグナル伝達の遮断によっても,ベータ細胞の増殖が妨げられ,耐糖能異常が引き起こされた。これらの研究から,妊娠中に予想されるインスリン必要量に応じてベータ細胞量を調節するためのシグナル伝達経路が明らかにされた。薬物や食餌などのこの経路の調節因子は妊娠糖尿病のリスクに影響を与えるかもしれない。Copyright Nature Publishing Group 2010
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分類 (3件):
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婦人科・産科の基礎医学  ,  代謝異常・栄養性疾患一般  ,  ホルモン・サイトカイン・生理活性ペプチド一般 
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